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[最近気になるBRAND] #3 : WENDY JIM


BRAND : WENDY JIM [ウェンディージム]


DESIGNER : Hermann FANKHAUSER(ヘルマン・ファンクハウザー)・Helga SCHANIA(ヘルガ・シャニア




[最近気になるBRAND] 第三弾は、[WENDY JIM]です。


[WENDY&JIM]、誰もが前にそれを聞いたことがあるだろう。

”WENDY"は女性を表し、"JIM"は男性を表している。

後に "&"を省略し、[WENDY JIM]として新たにブランドを再始動させた。


[WENDY JIM]は1998年、ヘルガ・シャニアとヘルマン・ファンクハウザーが設立し、オーストリア、ウィーンを拠点とするファッションレーベル。ヘルマンは64年、ヘルガは73年、共にオーストリア生まれ。


[WENDY JIM] 無しでオーストリアのファッションシーンを語ることは不可能だ。

[Bless]や[Cosmic Wonder]のようなラベルと並んで、彼らはインテリアや建築の要素をコレクションに取り入れるアーティスティックなブランドである。


二人の出会いは、ウィーン応用美術大学のデザイン学部ファッション学科にて出会う。

当時のファッション学科はヘルムートラングが学科の責任者、講師としてカステルバジャックやヴィヴィアン・ウエストウッドが参加していたという。


ヘルマンは後に、ウィーン応用芸術大学で教鞭を執るなど教育者としても活躍している。

ちなみにウィーン応用芸術大学ではラフ シモンズ、ヴェロニク ブランキーノなども講師をした経験がある。


[WENDY JIM]は、ファッションという得体のしれない物と真摯に対峙し、その本質を見極めるためにインテリアや建築の要素をコレクションに取り入れるなど様々な挑戦を行う。


そのデザインは「ウィット」「知的」「革新的」「挑発的」といった言葉で表現されることが多い。

数多くあるブランドの中でも、独創性が非常に強いレーベルの1つ。

99年、イエール国際モードフェスティバルに参加して注目を集め、国際的なブランドへと成長し、2008年、"NEW H DENIM"という独立したデニムラインを展開、一年後、ドイツで最も人気のあるテクノDJの一人「DJ HELL」と共同でアンダーウェアコレクションをデザインした。

2013年には、天然成分を使用した最初のデザイナー香水「DROP NO. 01」を発売した。香りだけでなく陶器にもこだわり、伝統的なウィーンの磁器会社Augartenによって製造された磁器のキツネの頭蓋骨の香水は知っている方も多いだろう。


コレクションでは、クラシカルなテーラードをベースに、アヴァンギャルド、ラディカルな要素を加えるデザインが目立ち、レーベルの特徴にもなっている。

以前、COMME DE GARCONS、 NIKE、LEVIS、そしてオーストリアのアーティストPETER KOGLERともコラボレーションし、東京の原美術館やパリのポンピドーセンターでは、数多くの公演、インスタレーション、展示会が行われた。また、カナダのエレクトロパンクミュージシャン、PEACHESとJUNGE THEATREGÖTTINGENのステージ衣装をデザインするなど幅広く活動している。


現在も、[WENDY JIM]はアヴァンギャルドなデザインデュオとして依然人気があり、これからも目が離せないブランドである。


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