NEW BRAND "Veja"
スニーカー大好きな二人組、フランソワ・ギラン・モリィヨン(François Ghislain Morillion)、セバスチャン・コップ(Sébastien Kopp)が2005年に立ち上げた、フランスのシューズブランド「Veja」(ヴェジャ)。
「Veja」という名前はポルトガル語で「見る(look)」という意味。「靴の『向こう側』に何があるのか?」と消費者、そして社会に問いかけ、目を向けるようメッセージを送っている。
間に仲介業者を挟まず、ダイレクトに取引することで、ブラジルの生産者・農家に妥当な対価を払えるだけの利益を確保している。いまはシーズンごとに約900ものオーガニックコットン農家と15トンのコットン取引中とも。余計な在庫は持たない主義。この15トンで生産できる量しか製造しない。生産者と消費者、そして地球をリスペクトするものづくりを進め、スニーカーでありながら、洗練されたアイテムが多いブランドだ。
素材にかける想い。
「コットン」
Vejaの最初のシューズはキャンバス地のスニーカーだが、ブラジル北東部のセアラー州にある小さな家族経営の農場のコットンを使用した。そしていま、同社は320を超える家族経営の事業者たちから毎年3万ポンド(約13.5トン)を超えるフェアトレードのコットンを購入している。
「ゴム」
ゴムもブラジル製でフランソワとセバスチャンは一年に一度、ブラジルに行って、現地のメンバーにビジネスがどんな状況か、良いことも悪いことも報告をしているそうだ。また、生産者の家族の自宅にも宿泊させてもらい、交流を深め、早朝から生産者と一緒に森の中に出かける。自然に自生するパームツリーからゴムを採取するから、アマゾンの密林の中、自分で木を見つけなきゃならない。見つけたら自分でロープを張って、道を作って行き来する。そして。木に切り込みを入れて、受け皿を付ける。乳白色の天然ゴムが溜まるまでニ時間。ひととおり回ったら、一度家に帰って休憩。そして午後にまた木々を回って受け皿を回収する。これの繰り返しで毎回汗だくになるそう。
「ティラピアレザー」
Vejaが新たに取り入れた素材に、ティラピアレザーがある。ティラピアは、ブラジルではよく食べられている食用の熱帯魚。今まで、捨てられていた皮を活用おり、ティラピアの皮は、上品なレザーに替わるほど柔らかく高級感がある。小さい魚であまり量がとれないため、縫い合わせる必要がありますが、縫い合わせが個性となり、ユニークな表情を醸してくれる。
一見どこもエコにこだわっているようには見えない「Veja」のスニーカー。だが、人はそれが「エコ」だから買うのではない。クールだから、買うのだ。「Veja」がつくるエコでサステイナブルなスニーカーが、注目を集めている。
当店では8月中旬に入荷予定だ。