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Rottingdean Bazaar (ロッティングディーン・バザール)


今日は僕が今、個人的に気になっているブランドを紹介したいと思う。
ジェイムズ・テーセウス・バックとルーク・ブルックスによるロンドン新進気鋭のブランド「Rottingdean Bazaar」は、現在のロンドンでじわじわと話題となっているブランド。日本ではほぼ耳にしたことがないだろう。


ジェイムズとルークがファッション・シーンに参入したのは2016年6月。ルル・ケネディ(Lulu Kennedy)が主宰するFashion Eastでデビューし、コレクションはInstagram上でファッション関係者たちからもっとも支持されたそうだ。携帯用ケチャップの小袋や煙草の吸い殻、昆虫の死骸、そして内部に陰毛で文字が描かれたキラキラと光るバッジなどを配した『バッジ・テイスト(Badge Taste)』コレクションは、ふたりのシュルレアルなユーモアを如実に体現したコレクションとなった。(僕の率直な感想としてはファッションというより芸術作品に近いように感じる。)
スポーツソックスやベージュのタイツ、ドライフラワー、風船などが熱加工で取り付けられた白Tシャツ、スウェットシャツ、ドレスといったアイテムは、彼らふたりが持つ美の世界観を見事に表現していた。

25回目の開催となる MAN 2018年春夏シーズンでもコレクションを発表。『DAZED 100』にも選ばれ、ランウェイショーデビューを果たす。これまでに、J.W.Anderson (J.W.アンダーソン) や Christopher Shannon (クリストファー シャノン)、Craig Green (クレイグ・グリーン)、Grace Wales Bonner (グレース・ウェールズ・ボナー) らを輩出してきた MAN は、「Rottingdean Bazaar」にランウェイショーだけでなく、スポンサーシップ基金、経営指導、パリでのショールームなど多くのサポートを与えたそうだ。





そんな今、最も注目されている彼らはジェイムズもルークもセントラル・セント・マーチン(CSM)で、伝説的コース・ディレクターの故ルイーズ・ウィルソンのもとで学び、学士号、修士号を取得して、栄誉あるCSM卒業制作ショー参加に選抜された。ルークは、鮮やかな色の洪水となったTシャツ・ドレスや、織ったり結んだり編んだりとさまざまな技法を用いた服の数々で、L'Oreal賞を受賞した。一方のルークは、荒削りなテーラリングと押し花のディテール、そして革新的な型取りゴムなどを使ったその世界観がカニエ・ウェストの目に留まり、その後、ロサンゼルスにあるカニエのYeezyで4ヶ月間にわたりテキスタイルを手がけた。しかし、「自分がやりたいことではない」と決断し辞職したそうだ。

とてもシュールでクレイジーなブランドだが、僕は二人のエネルギッシュで自分たちの世界観を大切に服作りをしているのはすごくカッコいい。彼らの自分たちの作りたい服しか作っていない姿勢がすごく素敵に思える。
次のファッションシーンを担うかもしれない二人だが残念ながら今、日本では取り扱いがない。
出来るならば是非、当店で取り扱ってみたいものだ。
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