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"Wallace&Murron" 特別企画 Special Original Items Vol.3

  • 執筆者の写真: magazineashinoura
    magazineashinoura
  • 5 日前
  • 読了時間: 5分

[連載]"Wallace&Murron 特別企画 Special Original Items"


文章をまとめるのに四苦八苦しながらも書き進めてきたこの連載もいよいよゴールが見えて参りました!


このVol.3でいよいよ完成したオリジナルパンツをスタッフのアピールポイントも交えながら

ご紹介したいと思います。どうぞお楽しみくださいませ。


※過去2つの記事をまだご覧頂けていない場合は、下記リンクより順を追ってご覧ください。




前回までの章で生産前に必要な様々な工程を経ていよいよ完成したオリジナルパンツのお披露目となります!





スタッフも待望のオリジナルパンツ "Raymond"と "Charlie"


同じ素材で異なるシルエットの2本をリリースいたします。








まずはワイドモデルのRaymond(レイモンド)から。

スタッフの「ストライプ地のワイドスラックス」が欲しいという声から生まれた

Wallace & Murronのニュースタンダードモデル。





このパンツ最大の武器といっても過言ではないのがそのシルエット。

事実、制作の中で一番こだわったポイントです。


股下から裾にかけて伸びる落ち感のあるシルエットはリラックス感のあるムードを演出。

大人のワイドパンツを目指して落ち着きのあるシンプルな一本に仕上げました。



2本のパンツ共通のディテールとして採用しているのがスリットポケットと前開き部分の仕様。


出し入れのしやすいスリットポケットはもちろんのこと、前開きの内側は

天狗とよばれる余剰の身頃を付けることでウエスト部分をすっきりと収まりよく見せます。





バックポケットは大きめのフラップポケット仕様。

さみしく見えがちなバックデザインに邪魔にならない程度のポイントを配しました。

フラップは内側に完全に閉まってしまうこともできるのでお好みで。


Black


生地はスーパーウールのシャドーストライプ地。

高級な羊毛として知られるメリノウールの中でもさらに繊維の細やかな素材で

品のよい光沢とさらっと履ける薄めの厚さでシーズンレスな着用に対応。


細やかなシャドーストライプは遠目でみると無地のように見え、程よい存在感。

光の反射や動きに合わせてストライプが際立ち、表面に立体感を生みます。


ウールと聞くと夏に敬遠しがちな素材ですが、薄手なのでそんなことはなくスタッフもこの夏

すでにヘビロテ中。

履いた際のチクチクっとしたウール特有の感触はスタッフ自身少し苦手なので

それもケアしたスーパーウールを選びました。




カラー展開はネイビー(左)とブラック(右)の2カラー。


なんにでも合わせられる汎用性やブラックスタイルを楽しみたい方はブラック。

より上品に艶感のある綺麗めスタイルを楽しみたい方にはネイビーもおすすめです。


※上記しております掲載画像ですとモデル、スタッフが着用しているのがネイビー、

それ以外の商品単体の画像がブラックとなります。






こちらはテーパードモデルのCharlie (チャーリー)

股上から裾にかけてゆるやかなテーパードをかけ、バランスの良いシルエットに仕上げた一本。







Raymondに比べると細身ではありますが、全体のフォルムはWallaceらしくゆったりとしたサイジングでドカンと落ち感のあるストレートシルエットが苦手といった方にもおすすめです。




バックウエストはゴム入りのイージー仕様に差別化し、よりラフな着心地で履いていただけます。

ゴムはバック側だけに採用したので、フロントからの見え方はスラックスの美しいデザイン。

これによりインナーをインしたときのウエスト周りのきちんと感も両立しています。



2本のパンツを履き比べてみました。

裾にかけてのシルエットに大きな変化が生まれ、足元の見え方に違いが生まれますね。


また両方のパンツに共通してパンツ丈は長めの作りで、裾にワンクッション溜めて履く丈感をイメージしました。

勿論お客様のご体型やお好みに合わせて丈のカットお直しも承っておりますので

長めの丈感が苦手な方、長さの調整をしたい方も是非お気軽にお試しいただければと思います。





シンプルだからこそ引き立つシルエットと生地の美しさ。

ポケットやボタンなど一つ一つのディテールにも思い入れがあります。

今回の企画では我々ショップスタッフがいつも携われない制作の舞台裏を体験し、

生地の選び方やパターンのバランス、様々な作業のそれぞれに興味深い哲学があることを学びました。


私たちスタッフも含め、完成された状態で納品する洋服を見るだけだと

どうしても作り手の細やかな拘りはあまり表に出てこないことが多いのですが、

こうした裏側の努力や携わっている人たちの思いはお客様にも是非知っていただきたい価値のあるストーリーだと感じております。


この連載を通じて皆様にファッションの魅力をより深く感じていただくと共に、私たちスタッフも

より多くの魅力をお伝えできるよう尽力して参ります。


以上を持ちまして、今回の特別企画は完結。

ここまで記事を読み進めていただきました皆様に改めてお礼を申し上げます。



WM tz









 
 
 

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